ナンバンギセル
お盆を過ぎ、昔の人の言葉にあるように、暑さが弱まってきたと感じられるようになりました。
夏から秋にかけて見られる花たちが一斉に顔を見せてくれています。
まずは、ススキなどの株元に咲くナンバンギセル。久々にYさんの写真登場。
名前の由来は、形がパイプに似ているため南蛮煙管となったそうです。
このナンバンギセルですが、実は万葉集で詠まれている「思ひ草」のことではないかと言われています。
道の辺の尾花が下の思ひ草今さらさらに何をか思はむ
(現代語訳すると、道端に生える尾花(ススキ)の足元にある思い草(ナンバンギセル)は、今更何を思いわずらっているのだろうか…といった意味です。)
ススキの下に生えていることも和歌から読み取れますね。ナンバンギセルは全く光合成をしない植物で、ススキから栄養を横取りしているのです。
みなさんもススキを見つけたら根本にナンバンギセルが生えているか探してみてください。
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